とある内向型のASDブログ

発達障害について書いています。

「一人でニヤニヤしてしまう…。」それ、もしかしたら、失笑恐怖症かも?①

 

こんにちは、マシロです。

 

いつもブログを閲覧して下さり、ありがとうございます。

 

みなさんは、こんな悩みをかかえていませんか?

もしくは、身近な人で、このような人はいらっしゃいませんか?

 

・笑ってはいけないところで、一人でニヤニヤしてしまう。(テスト中や、お葬式、打ち合わせなど)

・笑う要素がないところで、笑ってしまう。

・「何ニヤニヤしてるの?」と、よく指摘される。

 

このようなことがあったら、もしかしたら失笑恐怖症」かもしれません。

発達障害の方にも、失笑恐怖症で悩んでいる方はいらっしゃると思います。)

 

僕は、学生時代の頃、一人でニヤニヤすることが多く、悩んでいました。

 

しかし、今はかなり抑えることができました。学生時代が100だとしたら、今は15まで収まったと思います。

 

今回は、同じような悩みを抱えている方が、少しでも悩みが軽くなるように、失笑恐怖所について書いていこうと思います。僕の体験談、意見も書いてあります。

 

※本記事は、

・「一人で笑ってしまう」ことでお悩みの方

・「一人で笑っている人」が身近にいる方

発達障害をお持ちの方

向けの記事になっています。

 

また、2部構成となっています。

続きは、以下のリンクから、ご覧ください。

maashiro.hatenablog.com

 

 

~目次~

 

 

~失笑恐怖症について~

失笑恐怖症とは?

まず、

 

「失笑恐怖症、って何?初めて聞いたんだけど」

 

と言う方のために、失笑恐怖症について、「ハートフルライフカウンセラー学院」さんの記事を引用し、説明します。

 

失笑恐怖症とは、対人恐怖症のひとつで「笑い恐怖症」ともいわれています。

・笑ってはいけない場面だとわかってはいても笑いが止まらない
・何もおかしくないのに笑いがこみあげてくる
・笑ってはいけない場面で笑ってしまう
・我慢すると余計に笑いが止まらない
・笑ってはいけない場面で笑うのではないかと恐怖に感じることがある
・笑ってはいけない場面で笑っている自分が、周りからどう思われるか不安になる
などの症状があります。
怒られている最中に噴き出し、「笑ってはいけない」と思うほど可笑しくなってしまうという悪循環に陥ります。

原因は、極度に緊張したり不安や苦痛を抱えたりしているときに、その恐怖心を回避するために笑うためであったり、笑ってはいけない状況の緊張感や恐怖心に耐えられず、そのストレスを緩和するために笑いがこみあげてくるためといわれています。

 

「引用:ハートフルライフカウンセラー学院 https://www.heartfullife.jp/glossary/%E5%A4%B1%E7%AC%91%E6%81%90%E6%80%96%E7%97%87/

 

この文章を読んで、感じたかもしれませんが、簡潔に言うと、

 

「笑ってはいけない場面で、笑ってしまう」

 

ことが失笑恐怖症なのです。

 

また、単に、失笑してしまう病気、ではなく、「対人恐怖症」であることに注意してください。失笑恐怖症を抱えている人は、対人関係が苦手な傾向にあるのです。

 

「失笑恐怖症」と「そうでない方」との違い

 

一人で自宅の部屋で過ごしている時に、

・一人で笑ってしまったり、

YouTubeなどの動画を見て、動画で笑ったり、

 

学校の授業や、仕事で周りに人がいる時に、

 

・授業で、先生がおもしろい雑談をして、クラスメートが笑っている時に、自分も笑ったり、

・仕事で社員数名と一緒にいて、みんなが笑っている時に、自分も笑う

 

のであれば、ごく普通のことであり、周りからの目なんて気になりません。完全に一人ならば、笑っても何も問題ありません。

 

しかし、失笑恐怖症の方の場合、例えば、

 

・仕事で、部屋内に自分以外の社員がいて、笑いがでる要素がない時に、デスクワークをしていて、ひとりでニヤニヤしてしまう。

 

・プライベートで、一人で洋服を買いにアパレルショップへ行った時に、服を見ながら、ひとりでニヤニヤしてしまう。

 

ことがあるのです。

 

「笑い」にもジャンルがある

みなさんも感じていると思いますが、僕は、

 

「笑い」にはいろんなジャンルがある。

 

と思っています。

 

マンガを読んでいて、オノマトペ(物事の状態を表す擬態語 ざわざわ、ガミガミ、じめじめ、など)を見たことがあると思いますが、「笑い」でも、オノマトペで複数の表現で表されています。

 

・ニコニコ

・ゲラゲラ

・ニヤニヤ

 

などがありますが、3つとも、意味合いがけっこう違います。

 

・「ニコニコ」は、明るく楽しそうにほほえむ様。声は出ません。

・「ゲラゲラ」は、人と会話している時に、おもしろい、と感じて声を出して笑っている様。

・「ニヤニヤ」は、周りに人がいる場面で、人と会話していない。笑いが発生するような要素がない。時に、声を出さず笑う様。

 

だと、みなさんは感じていると思います。

 

「ニコニコ」「ゲラゲラ」は、ポジティブな時につかわれますが、「ニヤニヤ」は、あまりポジティブな場面で使われないと思います。

 

「ニコニコ」と「ニヤニヤ」は全く違うのです。

 

失笑恐怖症は、このオノマトペで言うと、「ニヤニヤ」に当たります。

 

失笑恐怖症の傾向のある方以外でも、ニヤニヤしてしまった経験はあると思いますが、みなさんは、

 

ニヤニヤするとき、

 

・よく顔を下に向けて隠したり

・後ろを振り向いて隠すようにしたり、

・モノを顔の前までもっていって、ニヤニヤした顔を隠す

 

といった行動で、ニヤニヤを人に見られないようにしたことがあると思います。

 

つまり、ニヤニヤというのは、あまり人に見られたくない笑い、なのです。

 

なので、失笑恐怖症の方は、失笑(ニヤニヤ)すると、心底では羞恥心が強くなってしまいます。

 

~僕の失笑恐怖症経験談(学生編)~

僕が抱えている失笑恐怖症(学生時代)

ここで、僕が実際に経験した、失笑恐怖症の経験談を話そうと思います。

みなさんも、似たような経験があるのではないでしょうか?

 

僕が、ニヤニヤしやすい、と感じるようになった時

僕が、独りでにニヤニヤしやすいな、と感じるようになったのは、小学生高学年の頃でした。

この頃は、ちょうど、全国展開している予備校に通い始めていました。

 

予備校では、特に、講義中に先生をいじるような、おもしろいタイプの生徒が多く、先生も、小学校の先生と違って、個性が強い先生が多く、なにかと刺激的でした。

 

そんな予備校での生活を送っている中で、ある先生Aと出会いました。

 

その先生Aは、いつもニコニコしている男性の先生で、雑談をする時も、生徒からいろいろといじられているような先生で、そのニコニコ具合から、「ニコちゃん」と、おふざけキャラの生徒から言われていました。

 

僕は、そんな先生Aのことが、かなり強く印象に残るようになり、予備校に行っていない時(学校の帰り道や、学校の授業の時など)に、先生Aをたびたび思いだすようになりました。

 

「(生徒が黙って講義を受けているのに、先生はなぜかニコニコしている時に、『なんで笑っているの?』と生徒からツッコまれる先生Aを想像して)(おもいろい、と思ってしまう)」

 

「(逆に、いつもニコニコしている先生Aが、めちゃくちゃ真剣な顔で授業をしているシーンを想像して)(なんかおもしろいな、と思ってしまう)」

 

といったことを、日常でたびたび思いだすようになりました。

 

そして、このようなことを思いだすと、声を出さずに口が笑ってしまう、いわゆる「ニヤニヤ」してしまうことがありました。

 

それから、中学では…

それから、中学生になると、この「ニヤニヤ」がより強くなったことを覚えています。

 

例えば、

 

・お昼時間に、近くの生徒と机を合わせて給食を食べている時、笑いがでるようなことがなかったり、誰も喋っていないのに、「ニヤニヤ」してしまう。

 

・文化祭の合唱コンクールの発表のために、クラスルームや音楽室で合唱の練習している時に、急に「ニヤニヤ」してしまい、先生に注意されて練習がやりなおしになる。

 

・授業中、周りがマジメに勉強している時に、「ニヤニヤ」してしまい、先生から注意される。

 

といったことがよくあった、と思います。また、中学の頃、テニス部に入っていましたが、なぜか「ニヤニヤ」してしまい、一部の生徒から、「ニヤニヤ」と呼ばれることもあり、

 

心の中では、

 

・「笑ってはいけない」と分かっているのに「笑ってしまう」ことに対して気づいていたけれど、なぜか治らない。

 

・周りに注意されたり、バカにされて恥ずかしい思いを重ねている

 

状態でした。次第に、

 

「(ニヤニヤしてしまったらどうしよう?)」

「真面目なシーンで笑ったらどうしよう?」

「突然笑ったら…?」

 

と思うことも増えました。

 

突然笑うのが怖くて、普段通りの自分を出す、ことが苦手になっていた、とも思います。

 

高校・大学では…

高校・大学では、想像してニヤニヤしてしまうことが増えたように思います。

 

例えば、

 

・普段、真剣に授業をしている、担任の先生や、ムードメーカータイプの学生が、教室に扉を開けて入ってくる時の表情を見て、

「いつも真剣に授業をしている、あの先生が(または、あのムードメーカーの○○君が)普通の顔をして、(楽しそうな雰囲気で)教室に入ってきた!)」

と想像して、笑ってしまう。

(いつもと違う感じで笑った?または、あんたが入ってくるのかよ?という空想で笑った?)

 

このような内容で、違うシーンでもニヤニヤしてしまったと思います。

 

また、音で連想して笑ってしまうこともありました。

 

例えば、

 

・授業中、学校の外で、車のクラクションの音の数や、モノを引きずったり、ぶつかった音が、聞いていて面白い、と感じたり、身近なものの発音に似ていたら、笑ってしまう。

 

独りでに、ニヤニヤしてしまうことがあったので、他人に、

 

「悟られたくない」

 

と思い、「なんで笑っているの?」と言われたら、

 

「身近な人が原因で…」

 

と言い訳してしまうことがあり、迷惑をかけたことがありました。(ニヤニヤした本当の理由を言うと、変な奴、と思われてしまうので。)

 

また、

 

・過去にあった、笑ってしまう出来事を思いだして、ニヤニヤしてしまう、「思い出し笑い」

 

や、

 

・叔父のお葬式のお通夜といった、笑ってはいけないところで笑う

 

こともありました。

 

しかし、自分が集中できる場面(好きなことをしている、得意な科目を勉強している、など)では、あまり失笑はなかったように思います。集中できない場面や、楽しくない時に、失笑しやすかったかもしれません。

 

今思うと、頭の中が、様々な感情でおしくらまんじゅうしているようだったな、と思います。

 

「なんでニヤニヤしてしまうの?」

「不気味な人、と思われていたら…」

「対人関係で支障がでる」

「感情を抑えないと…」

「その時に応じた表情ができない」

と、考えていたように思います。

 

社会人では…

社会人になってからは、実は、学生ほどひどく失笑することはなくなった、と思います。

 

しかし、デスクワークといった、あまり楽しくない、退屈な作業の時は、集中力が途切れ、ふと、周りの社員の仕事風景をみたり、雰囲気や、思い出しでニヤニヤしてしまうことはあります。

 

・癖のある人(自分が、この人おもしろいな、なんか頭に残って、ふいに思いだしそうな人)がいると、笑ってしまう。

・自分の失敗で笑ってしまう。

 

失笑が減ったから、といって、失笑恐怖症は収まっている訳ではないです。

 

幼い頃は、よく母から怒られたり、真面目に教育してくれることが多く、母が怖い、と思っていたのですが、そんな母を、僕の自動車に乗せて運転するとき、なぜか失笑してしまい、母に注意されることがあります。

 

これは、一度だけでなく、母を車に乗せる、と分かったら、運転中に失笑してしまうのです。

 

「あの、ふだん真面目で、よく俺を叱っていた母が、俺の隣に座っている!?」

 

と思い、失笑してしまいます。失笑してはいけない、と分かっていても、失笑してしまうのです。

 

続きは、以下のリンクからご覧ください。

maashiro.hatenablog.com